中国人は愛よりキャリア、お金をとる。
大学生の中にはカップルになって毎日べったり一緒にいて
ラブラブな子たちがいます。
高校まで原則恋愛禁止の中国では、大学生になると
抑えて来た欲望が爆発する子たちもいます。
端から見てても本当に仲良しで、授業も並んで受け、
ご飯も2人で食べ、いつ見ても一緒にいる。
それなのに!!
突然片方が学校からいなくなることがあります。
ある学生は、3年からもっといい大学へ編入できる
推薦編入の制度に合格して、くしくも不合格になった
彼女を置いて遥か遠い場所へ行ってしまいました。
またある学生は、2年生でなんと志願して兵役に行きました。
それも女の子の方が。
2年後に大学に戻ってくるらしいけれど
その時には彼氏はもう卒業です。
彼氏の方は、ちょっと寂しげに泣き顔の絵文字をつけて
私に「彼女は兵役に行きました」と伝えて来ました。
兵役なら携帯も取り上げられていて
基本連絡できないでしょう。
今離れたらこの恋が終わってしまうのでは、とか
心配にならないのかな?
大学卒業時に中国に留学する話があって、親もその時なら
資金を援助してくれると言ったけれど
当時交際していた年下の彼氏と離れたくなくて
彼のそばに引っ越してフリーター暮らしを始めた私には
考えられません。
結局、その恋も終わってしまったことを考えると
そばにいてもいなくても終わるものは終わるのだから
自分の人生に有意義な経験のために一時的に離れることを
選択するのは、間違っていないのかもしれません。
結婚してからもそれは同じで、
夫も子どももいる女性が修士を取るために数千キロ離れた場所の
大学院に1~2年通ったりします。
2歳の子どもを置いて、子どもの世話は夫と祖父母に任せて
自分のキャリアのために勉強に行く。
それを咎める人はいない。
家族が受け入れるなら問題がない。
中国社会は、どうやらそんな社会のようです。
日本だと、母親がそんなことをしたら
外野からあれこれ言われると思います。
未就学の幼い子どもを持つ母親が2年家を空けることを
受け入れる社会だから
週末の出張や残業なんて何てことはない。
料理なんて結婚以来一度もしていないという女性もいます。
女が家事育児をするべきという概念がないのです。
日本に比べて圧倒的に女性がキャリアを積みやすい
社会なのだな、とわかりました。
それに、中国の男性の多くは妻が専業主婦になることを
望んでいません。
経済的負担が大きすぎると。
それよりは共に働いて、料理は男にもできるし
外で食べたりデリバリーで全然OK。
育児もできる人がすればいい。
祖父母や親戚や託児サービス幼稚園などフル活用。
子どもが小さいうちは母親がそばにいた方がいいと
いう根強い説があり、私はそう思うけれど
母親1人でするものでは絶対にないです。
子育てはみんなでするもの。
料理はプロがいるし好きな人がするもの。
掃除洗濯は機械がするもの。
女性も男性もいい意味で対等に
好きな仕事をしてキャリアを積み
社会の居場所を確保し
共にお金を稼ぐ。
そんな自立したカップルのあり方が
学生時代から見える、中国社会。