コロナロックダウンが断捨離を後押し
国家間の往来や荷物を送ることが
容易ではない時代に突然突入して
海外を往来する人にとっては
いよいよ本気で断捨離が必要になりました。
今まで一時帰国の時スーツケースに入らないものは
郵便で送っていたけど
荷物の輸送にも今までより時間がかかるそうだし、
お金もかかる。
これまでも海外引っ越しのたびに
断捨離を決意し、大量に物を処分してきました。
9割ほどの物を手放したこともあります。
それなのに、新しい場所でまた増えている
物たち。。。
ラトビアに引っ越した時は
夫婦二人で段ボール40箱、船便で40万円かかりました。
日本に帰国するときにその9割を手放しました。
そして3年ほど日本で生活して中国に引っ越す時
不用品回収業者に10万円払って持っていってもらい、
メルカリでも合計20万円分くらいは売ったのだけど
それでも母子二人で段ボール23箱、10数万円の
送料がかかりました。
そのうちの1箱は途中で行方不明?になり
結局手元に届きませんでした。
ほとんどは船便で送ったので荷物が届くまでの
約2ヶ月、現地で購入したり同僚に借りたりして
やはり生活はさほど支障なくできていたのでした。
なぜか引っ越す運命?20代から引っ越し魔の私は
その度に荷造りと引っ越し代金に辟易し、
断捨離の必要性を強く感じる日々。
片付けの魔法のこんまりさんに始まり、
”断捨離”と言う言葉を広めたやましたひでこさん、
ミニマリストの本はほぼ制覇。
近年はもう「禅」のレベルに心だけは行っています。
スーツケース1つで海外引っ越しをする人に
憧れ(実際にラトビアでそんな夫婦に出会いました)
今度はスーツケースL1個とM1個、
帰国&ステイホーム中に山のように増えた
子どものおもちゃも厳選して送るのも含めて
段ボールは最大2個にしようと考えています。
そんな中、こんな言葉に出会いました。
「モノとは不安、罪悪感、自己無価値感の エネルギーが物質化したものである」
実家って物多くないですか?
戸建てとかだと溜め込みやすいというのもあるけど
今70歳前後の世代って戦後の物不足の中で育っているので
物が足りなくなることへの”不安”が尋常じゃないんですよね。
物がない時代に幼少期を過ごし
「もったいない」精神が人格形成に深く影響を及ぼし、
さらに成人してからのバブル好景気で
「欲しい物が買える」大きな喜びを味わったため
物への執着が半端ない、世代です。
その子である私たち3、40代は反対に
物が溢れた子ども時代を過ごし、
なんでも過剰なことに疲れ果て、
”断捨離””ミニマリズム””シンプルな暮らし”に
舵を切り、いかに物を持たずに快適に暮らすかを
研究、実践しています。
貧乏人の家は物が多い。
これもやはりお金がないと思っている人は
不安や無価値感が大きいからだと思います。
物に囲まれているとなんか安心する、という。
ストレスが溜まったり
孤独感が強いといろいろ買っちゃったりしますしね。
もう戻らない覚悟の荷物整理
荷物を減らして身軽に移動することに
憧れつつもなかなか納得いくまで減らすことが
できずにきたこの7年。
コロナで実家に足止めされ
急に自分の家に帰れなくなるという事態を経験し
頻繁に実家に長期間帰る習慣ももう
やめなければいけない、と本気で決意しました。
国境を跨いだら、もう2度と戻れない可能性がある。
世界は突然そんな時代に突入したのです。
だから飛行機に乗る時には
旅立ったその場所に戻れない可能性も考慮して
荷物の整理をしておく必要があると感じています。
これまで親に甘えすぎていた反省もあり、
今回は実家の自分の部屋をゲストルーム仕様に
作り上げてから旅立つつもりです。
「もう、ここは両親の家であって私の家ではない。」
本当は結婚したらすぐにそんな覚悟をしなければ
いけなかったのですが、私と母は共依存関係にあり
母も「なんかあったらいつでも戻っておいで」と繰り返し
言う人で、
私もまるで「嫁に行った」感覚はなく
夫の実家よりも自分の実家にばかり、夫も連れて
長期間滞在していたのでした。
そして今回
シングルマザーなんだから骨休めが必要と
1ヶ月お世話になるつもりで戻ってきた帰省。
それが半年を超え、また子供扱いされ
いつまでも自分で自分の暮らしを管理仕切れないことに
心の底から嫌気がさし
「もう戻らない」「戻れない」可能性を視野に入れて
荷物を整理することにしました。
スーツケース2個と段ボール5個で海外移動するためにやったこと
スーツケースに入らなかったらあとで送ればいいや、
そんな考えを捨てることにしたので
徹底的に荷物を減らすため、ひまを見つけては
準備してきました。
やったことは以下です。
- 実家に置きっぱなしだったCDやDVDの
残しておきたい物をパソコンに入れる。
(現物は処分) - 子どものアルバムを写真をファイルに入れる型式から
フォトブックに変更。
(サイズと重量が全然違います) - 紙の資料をスキャンもしくは撮影してデータ化。
- 本やおもちゃ、洋服は出来るだけメルカリや
エコリングで売る。 - 今は使わないけど将来使うかも、の物を処分。
- 洋服は枚数を数えて決めた数だけに絞る。
(目標:自分の服は下着をのぞいて計20着。
子どもは30着。)
最終的に、段ボールは子どものシルバニアのハウスなど
大型のおもちゃがどうしても嵩張ったため
5箱になりましたが、かなり頑張ったと思います。
エコリングさんには本当〜にお世話になりました!
実際引越し後、海外には送らなくてもよかったと思ったもの
わざわざ高い送料と労力をかけて、外国に送ったけど
送らない方がよかったと思ったものをあげます。
- プリンター
購入時の箱に入れていなかったのもあり、
破損して届きました。
紙をいれる部分が閉まらなくなっており、
印刷ができません。それにインクは日本製のプリンターだと
こちらで合うものを
購入できない場合も多く、プリンターは中国や台湾だと
とても安く買えるので結局こちらで購入。送料だけで五千円ほどしたので、こっちで新品もそれくらいで
購入でき、本当無駄だったと反省しました。 - 調理器具
まだ何年も使っていないし気に入ってるからと
厳選して送りましたが
なんと調理器具を入れた箱が途中で行方不明で
届かずじまい。当然調理器具はどこの国でスーパーでも
売っているので結局こちらで購入。料理人など余程こだわりがない場合は
大抵のものは外国でも問題なく購入できます。
新生活開始からすぐに必要なものですし、
まな板や少しの食器は教師専用アパートのため
備え付けである程度置いてありました。調理器具は重量があるものも多く、
送料もかかるので送る必要なかったものの1つです。ちなみに送ったものは
・オリーブの木のまな板、包丁、
子どものお弁当グッズ(ピックや型抜きなど)
重箱、ざる、鍋2つ、など。 - 収納ケース
ニトリの畳める収納ボックスや文房具を入れる
三段ボックスなどを少し送りました。
気に入っていたからです。でも、そんなものは当然外国でも買えます。
中国ならタオバオで安価でさくっと買えます。
引っ越したら新居の棚やクローゼットに合うものが
欲しくなるので
わざわざ送るより新しいものを買う方がいいと実感しました。 - 日本食の調味料
醤油やみりん、だしの素、めんつゆなどの和風調味料は
タオバオで買えます。大都市なら大抵日系食材店やスーパーでほぼ買えます。
日本で買うより高いですが、それでも送料をかけて送るよりは
安いですし、届くのも早いです。
海外にも送った方がいいもの
逆に送ったり持ってきたりしてよかったものを紹介します。
- 化粧品
- スキンケア用品
- 下着
- 絵本
- そば
- インスタント味噌汁
- 文房具
化粧品やスキンケア用品は肌に合うものを送った方がいいです。
外国でも同じものが買えるならいいですが。
私の場合はスキンケアはマナラとジュリーク
メイク用品はCandoやマジョリカマジョルカなどのプチプラが多い
ですが、マナラは海外では買えないので送ってよかったです。
ジュリークは中国でも買えますし空港でも売ってます。
日本のメイク用品は中国ならタオバオやある程度大きな街に
売ってたりします。
下着は、気に入ったものがあるなら送ったり
持ってきた方がいいです。
外国のは品質が日本ほどよくないものが多いし、
サイズとか素材とか
お気に入りがあるなら絶対送った方がいいです。
絵本は、1冊なら軽いのですがまとまるとやはり本なので
重量があり、厳選して10冊ほどだけ送りました。
でも日本語の絵本は海外で買うのは難しいですし、
子どもの発達、特に海外在住児の日本語力育成に
欠かせないものでもあるので
もっと送ればよかったかなと思いました。
たくさん買って送るのはちょっと、と思って
365のお話がまとまって1冊になっているのを買って送ったり
しましたが、文章が難しく内容的にも幼稚園児には
理解できないお話が多く、
ベッドで読み聞かせするのに
重くてやっぱり普通の小さい1話だけの絵本が
数冊ある方が幼児には合っていると思いました。
そばは海外で売っているものは蕎麦粉の割合が低めで
おいしくないものが多いです。
10割そばの美味しさは格別なのでそば好きなら日本から
送ることをお勧めします。
インスタント味噌汁はおいしくて何より便利!
ホテルでも飲めますし、これがあれば白ごはんと味噌汁で
子どもも食べられて外国の食事に疲れた時に重宝しますね。
タオバオでも少し売ってますが、高い!
軽いものですし、もっと日本から送っておけばよかったと
思ったものの1つです。
筆記具の品質と種類は日本は世界一ではないかと思います。
海外でも日本の文房具は人気なくらいなので軽くて小さいですし
送ってもいいと思います。
以上、これから海外移住する方の参考になれば幸いです!