台湾で日本語教師になる方法と実際の生活

日本語教師

中華圏で日本語を教えたいと考えていらっしゃる方の中には
中国本土と台湾どちらがいいか迷われている方もいるのでは
ないのでしょうか。

私は日本語教師養成講座修了後
実際に迷いました。

中国語と中華文化が好きだから中華圏に行くのは
決めているんだけど、中国本土と台湾どっちがいいんだろう?

2003年当時養成講座の先生に相談しました。

先生、中国と台湾どっちに行くのがいいと思いますか。

台湾でしょう。中国本土はちょっと衛生的に問題あるし
反日の人もいて過酷だと思うよ〜。

え〜そうなんですね。

台湾はすっごい親日だし、食べ物もめちゃくちゃ
おいしいよ!

 

2003年頃の中国はまだ全然発展していなくて
日本人の中国に対するイメージは
「汚い・民度が低い・過酷」

そんなものだった気がします。

ただ中国は当時も日本語学習者が激増中で
求人は多かったと思います。

私は1998年に一度北京と内モンゴルに旅行に行きましたが
確かに広大な土地が広がるばかりで
レストランの食器もきれいに洗われておらず
ガイドさんが屋台のものは食べるな、と忠告するような
状況でした。

結果、そのアドバイスと自分の直感もあり
それから5年後に私は台湾で日本語教師デビューをしました。

台湾で3年半働き、そして2019年からは中国本土の内陸部に
来て3年になります。

そこで、実際に日本語教師として暮らす台湾と中国本土の
違いについてまとめようと思い、ここではまず台湾の
日本語教師の実情について書きたいと思います。

台湾で日本語教師になる方法

まず台湾での働き方ですが
大きく2つあります。

1つは、大学の日本語学科の教師になること。
ただ、台湾の大学教員になるには修士以上の学歴が
求めれます。日本語教育か言語学系の修士、博士が
求められて、一般的に広く募集はされないので
人に空きポストを紹介してもらうなど人脈も必要になると
考えられます。

もう1つは民間の日本語学校に就職することです。

これが一番簡単だと思います。
求人は日本語教師募集サイトで簡単に見つけることができます。

日本語オンライン

日本村

応募条件は

  1. 4年生大学卒業(本科)
  2. 日本語教師養成講座420時間修了または
    日本語教育能力検定合格
  3. 大学または大学院で日本語教育を専攻修了

1は必須、2、3のいずれかに該当する方

経験は求められる場合と求められない場合があります。

募集要項に書かれている連絡先に履歴書を送り
オンライン面接のところが多いと思います。

台湾の民間日本語学校教師の生活

私は台湾の北部、新竹という町で生活していました。

ここでは2008〜2012年当時の私の生活を例に
ご紹介します。

現在も地域や学校によってそれほど大きな差は
ないと思います。

常勤講師の勤務時間は週6日、午後1時から9時まで

民間日本語学校は成人対象の語学スクールです。

なので、授業のほとんどが夜と土曜日になっています。

午後1時に出勤して、職員室で授業準備。
夕方から授業が始まります。

授業は1日1〜2コマ。
1コマ90分が基本。

企業派遣は150分授業もありました。

土曜日は主に午前中勤務だったと思います。

拘束時間が長いと思うかもしれませんが
実際には結構自由です。

授業がない時間は外に食事に行ったり
ブラブラ買い物したりしてました。
(校長が視察に来て見つかると怒られますが、
普段はいないので)

問題点は夜が仕事なので、子どもが生まれると継続できなく
なります。

台湾人と結婚して出産された教師はみんな辞めました。

なので必然的に独身の若い先生ばかりになります。

校長含め、40代の人も独身あるいは
結婚していてもお子さんはいませんでした。

住居は自己負担、給与は最初は贅沢はできないが生活には問題なし

台湾の民間日本語学校では一般的に住居は自己負担です。

赴任前に学校が探しておいてくれます。
慣れたら自分で探して引っ越してもいいです。

単身の場合は1ルームの部屋、私が最初に住んだ部屋は
ベッドと机椅子が備え付けの部屋が1つと
トイレ&シャワーの小さな部屋でした。

でも大家さんの娘さんが勤務先の受付をしていたので
いろいろお世話になり、同期も隣の部屋に住んでいて
とても楽しい1年目を送ることができました。

その後2回引っ越しましたが、どれもキッチンはないか
あっても簡易的な電器コンロが1つあるのみの自炊は
基本できない部屋でした。

1ルームならキッチンなしが主流(2010年ごろ)
台湾は外食文化が非常に発展していますので、自炊しなくても
食べるのに困る事はありません。

ただ、油と砂糖が多いものが多く、太ったり胃を壊したりしますので
外食も選ぶ必要があります。

台湾は小さいので基本家から職場まで徒歩で行けます。
自転車やバイクで通勤している日本人教師もいました。

給与は年数ごとにだんだん上がりました。
1年目は最低限の生活ができるレベルで、日系デパートは
見てるだけ〜、旅行は妄想してるだけ〜状態になります。

台湾のものを食べて日常生活をする分には
不足はありません。

3年目になると、ゆとりが出て、引越しをしたり
日系デパートで靴を買ったり豪華なホテルのアフタヌーンティーを
楽しんだり、離島に旅行に行ったりできました。

日本への帰国に関しては
年1回は学校が往復の飛行機代を負担してくれます。

少人数クラスの会話・文法授業が中心

語学スクールなので2人から10人の少人数制です。

マンツーマンの授業もあります。

教える内容は文法初級からビジネスレベルまで。
教科書は「みんなの日本語」が中心で
クラス担当制でした。

周一回から2回同じクラスを担当しますので
学生さんとはとても仲良くなります。

企業派遣では出会いのチャンスも

学内授業以外に、企業派遣があります。
これは、依頼された企業に赴き、会社の会議室などで
社員さんに日本語を教えるものです。

日系企業や、日本と取引のある企業が中心ですが
中には特に取引はないけれど日本語を趣味として
学びたい社員が多いので、という理由で依頼している
企業もありました。

企業派遣では10人程度の少し多めの生徒さん相手に
教えていました。

初級からビジネス会話まで。

社長さんや秘書さんにマンツーマンで
ビジネス会話の指導もありました。

正直、企業派遣は独身日本語教師にとって
出会いのチャンスです。(笑)

高収入で日本に理解のある素敵な男子が
いっぱいいます!

実際に企業派遣の生徒さんと結婚された
日本語教師の方も何人もいます。

私はいいなと思う人がいましたが
実りませんでした(悲)

同僚を見ていても、
好きな人ができるケースは本当に多いです。
実らないことも多いですが夢はあります!

ちなみに成人相手の民間日本語学校なので
恋愛は禁止されていません!

学生と仲良くなり深く台湾を知ることができる

クラス担任制なので、学生さんとは長い付き合いになることも
多く、仲良くなります。

もちろん教師の性格と学生さんとの相性などもありますが。

私は仲良くしたいタイプなので
学生さんと一緒に食事はもちろん、カラオケに行ったり
登山したり1泊旅行に行ったり、学生さんのお家に
招待されることもしょっちゅうでした。

台湾人と親密に交流していく中で
彼らの思いや習慣、生活を深く知ることができます。

日本人の同僚との絆も強く、第二の青春が送れる

私が勤務していた学校は日本人教師が12人程度いました。

年代は24歳から40代半ばくらいまで。
若い世代が中心です。

私は当時30代前半でしたが、少し年下の教師が多く
姉さん的存在になってしまいました。

同僚とは一緒に仕事をするだけでなく
仕事終わりに食事に行ったり飲みに行ったり
週末も一緒に遊びに行ったりしました。

同じアパートに住んでいた同期の子とは
7つ歳が離れていますが姉妹のように
仲良しになり、今でも交流が続いています。

みんなで101の花火を見たり
ランタン祭りに行って一緒にランタンをあげたり
第二の青春でした。

単身の異国暮らしでは同胞の存在が本当に
心強いものとなります。

中国語もまだ下手だった1年目
同僚と一緒に買い物に行って言葉が通じなくて
笑い合ったこと。

1人なら辛いことも、仲間がいたから
笑い話になる。

同年代の仲間がたくさんいたことは
本当に助けになりました。

ただ、職場恋愛はしない方がいいです!

私は日本人の同僚と恋愛関係になり
その後破局したことで職場でとても
辛い思いをしました。

外国で傷つけられるのは地元の人からではなく
同胞だったりします。

日本人同士の嫉妬やライバル心のようなもの
これが実は本当に怖いものです。

外国での狭い日本人社会では
深入りしすぎないのも快適に過ごすコツだなと
今では思います。

中国語を勉強したい場合は台湾なまりになる

中華圏に住みたい目的が中国語習得の人もいると思います。

基礎があれば、生活しているだけでも意識さえすれば
ある程度覚えることはできます。

私は日本で第二外国語として3年間学び、
台湾に来る前も1年マンツーマンレッスンを受けていましたが

台湾に来て3年目から1年半、仕事を非常勤に変更して
仕事しながら大学の中国語研修班に通って勉強しました。

非常勤なら授業時間以外は自由なので、午前中に大学に
通い、夕方から仕事をするスタイルでやっていました。

台湾の国語も中国語の普通語なのですが
「台湾華語」という大陸の普通語とは少し違うものです。

まず表記がピンインではなく注音記号で
語彙や文末表現が少し違ったりします。

特に発音は、台湾方言がありますので
台湾で中国語を習得すると台湾方言になります。

私は今大陸の北方に住んでいるのですが
みんなに「福建から来たんでしょ。」と
言われます。

福建省は台湾と近い南方の都市で
福建語と台湾語は非常に似ています。

訛りがとても似ているため、私の台湾仕込みの
発音が福建の人の方言に聞こえるらしいです。

なので、綺麗な標準語を習得したいと考えて
おられる方にはお勧めできません。

一度身についた発音の癖を後から直すのは
かなり大変です。

台湾は本当に親日で日本語も通じやすい

台湾は本当に親日ですし、優しくて明るくてフレンドリーな人が多いです。

90歳くらいのお年寄りから
日本が台湾を統治していた時代がいかに良かったか
あなたたちの祖先に非常に感謝していると日本語で言われたときは
日本人であることを誇りに思い、感動しました。

そのようなお年寄りからの話もあり
若い人も日本大好きな人が多く
町にも日本のものや日本語が溢れています。

台北に日本から来た家族を連れて旅行したときは
4日間の旅行の間に中国語を使ったのは
タクシー運転手に告げた目的地だけ、でした。

ホテルでもマッサージ屋でもお店でも
どこに行っても店員や日本語を話す人がいて
日本人だとわかると日本語で話してくれます。

私は家族の通訳やる気満々だったので
肩透かしを食ったくらいです。

そんなふうに日本語や日本が身近な台湾ですから
日本語を学ぶ人の意欲もすごいですし
使う機会も多くて上達が早いです。

特に会話力がメキメキあがります!

教師としてもやりがいがありますよ。

そして日系デパートや日本風の温泉もありますし
日本食などは海外にいる気がしないレベルで
豊富に揃っています。

日本にいるときと変わらない故郷の味を(お袋の味以外)
堪能できるので、和食しか受付けないんですわ、という
人も安心です!

台湾は日本からも近く、島全体がとても魅力的な場所!

最後に、なんと言っても台湾はとーっても魅力的な場所です!

食べ物は甘めの味付けが多く日本人好みですし
何を食べてもおいしいです!

タピオカミルクティーに顔より大きい雞排(フライドチキン)

それが夜食に買えます!(危険)

台湾に来た女の子はみんな一度は太ります。
慣れてくると自覚してまた戻りますのでご安心を。

日本の九州ほどの小さな島ですが
観光地や魅力的な場所がいっぱいです。

先進的でおしゃれな台北
千と千尋の神隠しの舞台、九份
湖が有名な台中
古都台南に高雄
自然豊かな東部の花蓮

海が美しいポンフー島などの離島も
魅力的です。

それにやっぱり人が温かくてフレンドリーで
最高です!

すぐに友達になれます。

日本から近くてコロナ禍がなければ
気軽に往来できるのも魅力ですよね。

台湾ならではの南国の空気、風土、
どこかノスタルジーを感じさせる街並みと
先進的でおしゃれなものの融合。

そして日本にいるのと変わらない
日本製品や食品の品揃え。

台湾ははっきり言って
日本人にとってのぬるま湯。

あっさり第二の故郷と言える島。

世界でこれほどまでに日本人が暮らしやすい
外国があるでしょうか。

私は知りません!

 

 

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