芦原妃名子自殺で漫画家たちが暴露!原作者軽視の映像化が当たり前になっている!

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1月29日、日テレ連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが自殺したことを受けて、漫画家たちからドラマ化の裏側暴露が始まりました。漫画がテレビドラマや映画にされる際、原作漫画が尊重されず原作者が尊厳を傷つけられることは業界ではよくある話のようで、これを機に真相追及、改善を求める声が上がってきています。ここでは漫画家たちの声を中心に取り上げます。

芦原妃名子先生と『セクシー田中さん』ドラマ制作陣とのトラブルについてはこちら↓(現在見られなくなっている脚本家相沢友子さんのインスタ画像あり)

漫画家の映画化・ドラマ化に対する意見

『銀魂』原作者・空知英秋先生

Xより

Q:先生に質問です。この間母が「劇場版・銀魂」がヒットしているということを聞いて「きっとこれぐらいの人気があるならヒルズにでも住んでるのね〜」と言っていました。本当ですか?

A :生々しい話をしますと、映画というのはどれだけ観客が入ろうとどれだけ興収をあげようと作家の懐には何も入ってきません。最初に原作使用料というものが支払われるのみです。全体の興収から言えばハナクソみたいな額ですね。

ほとんどの金は集英社、サンライズといったうす汚い悪徳企業の懐に入ります。単行本を発売したほうがよっぽど儲かります。なのになんで血尿を垂れ流してまで映画に協力したのかというと世の中にはヒルズなんかより素敵な物件があるからです。

それはね、お母さん、あなたの心です。皆さんの心に銀魂を届けられるなら僕らはダンボールヒルズに住んだってかまわない。作家だけはそんな誠実な気持ちで作品作りに取り組んでおります。なのでお母さん、僕らを哀れと思ったら映画だけじゃなく単行本も買って印税で僕をヒルズに住まわせてください。

これは芦原妃名子さんの件を受けて出されたコメントではなく、過去の銀魂原作者先生への質問に対する回答という形のもののようですが、漫画家の作品に対する情熱と映像化する企業の悪徳ぶりがわかるコメントで、今読むべきものの1つですね。
2017年映画化

『海猿』原作者:佐藤秀峰先生

2002年NHKでテレビドラマ化 2004年フジテレビ・ロボット製作で映画化

『ちはやふる』原作者:末次由紀先生

ずっと考えてる。自分一人の力などたかが知れていて、志を同じくする人の力を借りて、物語をより遠くに深く伝えるために作家はメディアミックスを選ぶ。たくさんの納得のいかないこともままならない条件もあるけれど、「多くの人に届ける」ために、いろんな方面と調整する。

難しい作業だと思うけど、でもでも、0を1にする作業を、素晴らしい物語を生み出せる人を失ってしまっては…悔やまれてならない。ショックが大きすぎる。どれほどお辛かっただろう。でもその痛みを想像することが、他の誰かを追い詰めることになってはならない。悼む気持ちだけを抱える夜にする。

2024年1月29日22:03

2016年日テレで実写ドラマ化、2018年映画化

『ソラニン』『おやすみプンプン』原作者:浅野いにお先生

漫画家にとって自分の作品は命そのものです。絵も物語もキャラクターも、それらはきっと他者が想像するよりもずっとずっと大切なものです。
2020年映画化

『マリーミー』原作者:夕希実久先生

悲しい。私はメディア化して頂き原作を大事に扱ってくれてとても嬉しかったけど、全ての場合がそうはならない事はある程度知っているし見て来ました。大事に扱って欲しい。約束は守って欲しい。こんなニュース二度と見たくないです。
2020年テレビ朝日で実写ドラマ化

『東京トイボックス』原作者:うめ先生

さっきから何か書いては消してる。そういう同業者が今たくさんいると思う。
2013年テレビ東京で実写ドラマ化

『はじめの一歩』原作者:森川ジョージ先生

とんでもなく残念なニュースを目にした。同業者の嘆きの経緯は眺めていたがこんなことになるとは。気持ちがわかるだけに胸が痛い。業界では幾度も繰り返されてきたことではあるが今回の件はもう取り返しがつかない。とにかく残念だ。

日本では原作者が【絶対】です。何故なら作品と作品を愛する人達やその環境を守れる戦いができるのは原作者だけだからです。二次使用の際「尊重」を忘れなければ大抵の場合トラブルは避けられます。

原作者が何か物申すと「権力者が強権を発動した」と煙たがられることが多いです。それはほとんどが作品とファンを守るためなのに多勢に無勢の戦いになります。権利を行使した直後に孤独になり、挙句「自分はワガママではないか」と自分を責めたりします。

原作者は堂々と自信を持って発言してください。周囲の人達は尊重して下さい。一人で戦わせないで下さい。

2000年より日本テレビ系列でアニメ化

『のだめカンタービレ』原作者:二ノ宮知子先生

原作者が予め条件を出すのは自分の作品と心を守るためなので、それが守られないなら、自分とその後に続く作家を守るためにも声を上げるしかないよね….。
1月27日
今、誰かを攻めようとしてる人たち。もう本当にやめて欲しい
1月29日

2006年フジテレビで実写ドラマ化、2008年〜2010年映画化
2014年韓国でドラマ化、2020年中国でドラマ化

※漫画家先生のコメント画像は全てXより

まとめ:芦原妃名子先生の死を教訓にテレビ、映画業界は改善に取り組んで!

ドラマ化、映画化を経験されている漫画家さんたちの声を聞くと、映像化に当たってテレビ局や映画製作会社および映像製作チームと原作者個人ですり合わせをしなければならず、原作を思うように尊重されないという葛藤や矛盾があるのが普通という構図が見えて来ます。作品を生み出したのは漫画家の先生なのに、生みの親が嫌な思いをしているという状況は絶対に改善しなければなりません!

私たちがこれからも面白いドラマや映画を楽しむためにも、優秀な漫画家さんたちがその才能に見合った対価、評価を受けられるよう、芦原妃名子先生の死を教訓にテレビ、映画業界は改善に取り組んでもらいたいものです。

芦原妃名子先生と『セクシー田中さん』ドラマ制作陣とのトラブルについてはこちら↓(現在見られなくなっている脚本家相沢友子さんのインスタ画像あり)

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