中国のゼロコロナ政策の実情。人民の支配管理を行う習近平の狙いとは。

中国生活
スポンサーリンク

この10月の党大会は国内外から注目されていました。

これまで政治にあまり関心はなかった私も
中国で生活する上で直接的に影響を受けているのと
子どもを現地校に入れている以上
政策に無関心ではいられません。

人々の最大の関心は、厳しいゼロコロナ政策が継続されるのか
どうかでしたが、残念ながら継続すると発表されました。

ゼロコロナ政策を継続!人民の不満は蓄積、経済は衰退の一途

党大会前、2022年の9月末ごろに全国のコロナ政策は一段と
厳しくなり、陽性者が出ていなくてもマンションや大学を
封鎖するという謎の措置がとられ、
PCR検査は毎日の日課のようになってしまいました。

党大会が終われば緩められるのでは、という人々の淡い期待
虚しく、ゼロコロナを継続すると発表されました。

私の勤務する大学ではすでに1年、学生は大学の外に出ることを
許されていません。

今学期からは中国人教師は学外に自宅のある人も全員
学校に泊まり込みを強制されており、労働条件的に
それを強制できない外国人教師は在宅オンライン授業に
なっています。

小さな子どものいる人も容赦無く引き離され
教員が泊まれる部屋が足りないから職員室に簡易ベッドを
置いて寝るという話も出ていて、呆れました。

ちなみに市内陽性者はずっとゼロです。
ただ、省内の隣の市で陽性者が数人出たところから
往来している人が多いという理由だけで
私の町も厳戒態勢になり、1週間マンションも封鎖されました。

重点要員と言われる職業(教員も含む)の人は
毎日PCRを義務付けられ、全市民検査も3日に1度行われています。

でもずっと前から中国のPCRは形式だけのものであり
綿棒が喉をかすりさえもしない場合もある簡易的なものです。
(子どもは喜んでますが)

そもそも、コロナウイルスの存在証明はされていませんし
皆さんご存知のように感染したと言われても
9割の人は無症状、つまり健康なわけです。

当初人々を怖がらせた「重症の肺炎」のような症状は
今はほぼ見られませんし、実際2020年当初の肺炎も
真実かどうかわかりません。

大体昔から高齢者の死因の3位は肺炎です。

致死率70~90%と言われるエボラでさえも、
ここまでの対策はしなかった。

PCRの機械を発明した博士は
これを感染症の検査に使ってはいけない、と
言い残してパンデミック直前に亡くなってしまいました。

新型コロナウイルス その32 マリス博士の遺言

彼が有名なのはPCR検査だけではありません。エイズ否認論者でもありました。HIVウイルスの存在自体が証明されず、感染実験も成功していないため「コッホの4原則」に反すると述べています。PCR検査は犯罪捜査や出生前遺伝子診断などにも使われています。しかし、講演で繰り返しPCR検査を感染症の診断に使ってはならないと警告し、使い方によっては誰でも犯人にすることができると述べています。現在新型コロナウイルス感染症の犯人捜しをPCR検査で行っています。偶然か必然かわかりませんが、今回のコロナ騒動が起こる直前の昨年8月7日に自宅で、肺炎?で亡くなっています。

2020.8.25. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

この地球には常に何かしらのウイルスが存在しており
健康な免疫を持つ人であればウイルスが侵入しても
症状は出ない。

風邪をひきにくい体にしよう!などと
古来からいろいろな民間療法が行われていますが
そもそも人間の鼻や喉にウイルスが侵入したとしても
自然免疫でそれに勝てば問題ないですし
無症状感染などはデタラメだと私は思っています。

健康な人が毎日喉や鼻を検査する必要など
どこにもなく、そういうことを発信している
医者や知識人の言葉はなぜかすぐに消されてしまいます。

つまり、ゼロコロナは感染症対策ではなく
政治だということです。

支配者には別の目的があって、
コロナを理由に人々を統制管理し、様々な支配者に
都合の良い改革をしれっと行っています。

コロナ禍の中で中国の大学(勤務校の例)で変化したこと

  1. 大学の門は封鎖され、顔認証ゲートが設置された
  2. 学生は学期中キャンパスの外へ出られない
  3. 国慶節や黄金週などの連休が取り消され、代わりに夏冬休みが延長された
  4. 2021年から教師は朝8時から夜6時まで学校にいなければならなくなった
    (今まで昼休みは一時帰宅や外出ができたが、それも禁止)
  5. 2022年10月からは学外に自宅のある教師も全員学校内に泊まり込みを強要
  6. 学校内に泊まり込みを強要できない外国人教師はオンライン授業
  7. 長期休暇終了時点で中高リスクエリアにいる学生は学校に戻れない
  8. 省内で1人でも陽性がいる間は週末も市外への外出禁止
  9. 教師主催のパーティー禁止
    (ハロウィンやクリスマスなど外国文化のものや結婚式など)
    学校主催の運動会などはやる
  10. 新たに教員専用の食堂を増設

感染対策だと信じてしまっている人のためにもう一度言いますが
私の住む町ではこの3年間感染者が出たことはほぼありません。
3年で7人くらいだったかな。

さて、教員や学生にとって理不尽で不自由極まりないこれらの変更強要ですが
これによってメリットのある人たちがいます。

学長や学校の防疫責任者、市政府の幹部は
万が一大学で集団感染が発生したことにされた場合に
自分が責任を追及されて首を飛ばされることを
何より恐れています。

実際に中国の至るところでそのような処罰が
行われています。

陽性がいようがいまいが
全員閉じ込めておけば文句言われないだろう。

さらに学校内の食堂や売店は儲かっています。
学生たちは自分たちを閉じ込めているのは学校内で
お金を使わせるためだ、などと言っています。

SNSで時々陽性が見つかった学校の学生たちが
それが幼稚園であっても、白の防護服を着せられて
強制収容所に連行されていく様子が流れてきます。

本当に恐ろしい光景。
そんなことをしなければならないような致死率の高い
恐ろしい伝染病など、どこにも存在していないのに。

ゼロコロナは感染対策ではなく
政治であり、人民を支配管理するための改革です。

コロナ禍の中で行われてきた改革

  1. 営利目的の学習塾禁止(2021年7月)
  2. 外国人教師による郊外授業、サマーキャンプなどの禁止(同月)
  3. 小中学校での外国の教材の使用禁止(2021年9月)
    高校大学の場合も中華思想に反しないかどうかをチェック
  4. 不動産規制、不動産バブル崩壊へ
  5. インターネット業界への規制
    アリババ、テンセントなどの大手の成長を抑止
    ライブコマース業界も規制が入り成長ストップ
  6. 共産党員の所属する組織での党規約、習近平思想の勉強会の強要
  7. 香港弾圧
  8. 台湾侵攻を宣言

私が知っている範囲ですが、他にも多くの規制、禁止、強要が
行われているかもしれません。

コロナを理由に入国出国規制をし
中国人が海外へ出ること、外国人が中国へ入ることを
難しくした状態の間に行われてきたこれらの改革は

一言で言えば
「中華思想、習近平思想を人民に浸透させるため」

ではないでしょうか。

改革開放以来、海外からの文化も積極的に取り入れ
巨額の外資による投資に支えられて経済大国へと
成長を遂げた中国ですが

習近平は時代を遡るように外国文化、資本を
遮断し、鎖国、そして封建社会へと戻したいようです。

「皇帝」を目指す習近平に翻弄される人民の行く末は

習近平が“3選”した中国から「世界の投資家」が逃げ出した…! 毛沢東時代の“大飢饉”の悪夢がよぎる「危うさの正体」

3期目当選を果たした習近平が目指すのは
「豊かさより強さ」

経済大国を捨て、軍事大国へ。

彼には毛沢東のような伝説の首席になる野望があり
「始皇帝」になりたいそうです。

香港を弾圧し、さらに台湾侵攻も実行すると明言する
彼の狙いは、単なる領土拡張ではなく
”本当の中国”を自分の代で取り戻すこと。

「始皇帝」を目指す習近平が、台湾併合にこだわる“本当の理由”とは

この人の思いは、世界を動かすほどに強そうですが
今は、時代が違う。

海外から情報が入ってこなかった始皇帝や毛沢東の時代と
違い、今の人民はすでに世界を知っているし
豊かさを知っている。

高学歴で有能な人材も多い。

そう簡単に、思い通りにはならないと思います。

饅頭を上から押さえつければ中の餡がはみ出る。

上から無理やり押さえつければ
自分の意思を持つ人間であれば逃げ出したり
反発したりします。

封鎖された寮やマンションから逃げ出したり
検査員と喧嘩している様子もSNSにアップ
されています。

今中国では国外脱出を意味する
「润」run という言葉が流行していて
高学歴やお金に余裕のある人から続々と
海外脱出しているようです。

しかし政府は2021年春頃からコロナを理由に
中国人に新たな普通パスポートの発給を止めているそうです。

昨年からC国のパスポート発給がほとんど止められ、更新もできません。
これが海外の中国人社会では大問題になっていて世界中で報じられていますが、
日本ではこれがなぜか全く報じられていません。
C国を利するビジネスマンでない一般の観光客にはもちろん発給されません。
C国人の爆買いはもうないかも。                        Twitterより

今すでに、支配者と人民のサバイバル戦争が
始まっています。

私は中国が大好きで
中国語も中国人も大好きですが
今の政府の人権無視のやり方は
反発せざるを得ません。

これはもう人間をやめるかどうかの
戦いなのです。

大学の定年まで、娘が高校卒業するまでは
中国で働きたいと思って来ましたが、
中国と世界の情勢をしっかりと見て
人生の選択をできるようにしておきたいと思います。

 

 

タイトルとURLをコピーしました