英語教師は日本語教師より優遇されるという理不尽

日本語教師
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アメリカ人教師と日本人教師で学校側の対応が違う?

世界では英語教師は他の言語の教師より優遇される傾向があります。

それは英語こそが世界で学習人口が最も多い、
武器になる言語だと固く信じられているからでしょう。

中国にもその傾向は当然あり
私はその温度差、空気の違いをわずかではありますが
感じながら仕事をしてきました。

私が勤める大学の場合は
英語科は20年ほどの歴史がありますが、
日本語科は私が入った時点で5年目という新しい学科でした。

日本人教師を雇うのは私で2人目。

前任の教師は1年しかいなかったので
外国人教師と一緒に仕事をすることにまるで
慣れていない学科です。

英語科にはこの外国語学院ができた当初から
勤めるアメリカ人のおじいちゃん教師がいて
名誉市民の称号を与えられるほど大切にされています。

他の英語教師はみんな1年や2年で去っていく場合が
多いようですが、任期中は食事会や観光に連れて行ったり
歓送迎会も手厚くやってもてなしていることが
過去の写真からも見て取れます。

一方で、前任の日本人教師がやめるとき
送迎会などは一切なかったようです。

私はその時ちょうど日本でロックダウンされていて
不在だったのだけど何も、なかった様子でした。

コロナ禍だからというのももちろんあるでしょう。

だけど去年アメリカ人教師が2年勤めて帰国する時は
学校内で送迎会を開き、彼との思い出をそれぞれが
語ったり、お別れビデオメッセージの上映があったり
帰国当日も校長と院長がアパートまで見送りに来て
それはそれは手厚く送迎していました。

なのに、日本人教師がやめた時はまさかのスルー??

まあ、これに関してはその前任教師は
学校の上層部と折り合いが悪くて
不満が原因の退職だったようなので
別に人種差別などではないかもしれませんが。

しかし他にもちょっとな・・・と思うところは多くあります。

去年、あるアメリカ人教師の誕生日パーティーに招待されました。

それは学校主催で、私たち外国人教師と英語科の中国人幹部教師
が招待されていました。
校長はプレゼントにチャイナ服を渡していました。

学校主催で誕生日パーティーをしてくれるなんて、
でも私の誕生日はちょうど冬休み期間中のためないのかな、と思いましたが
ちょっと寂しい気がしました。

(後日そのアメリカ人教師が言うには、あの時は60歳の誕生日で
中国では60歳の誕生日を特別に祝う習慣があるからやってくれただけ。
それ以前は一度もなかったよ、とのことでした)

私はまだ3年目で、そのうちの1年は日本にいたので
気のせいかな?で済ませられることも多いけれど
もしも長年勤める中でこのような差別がちょくちょくあれば
納得いかないと思います。

それから仕事に関しても、いろいろあります。

アメリカ人教師と日本人教師で仕事量が違う?

アメリカ人教師は去年帰国した若い人以外は
全員中国語が一切話せません。

英語話者は相手が何人でも英語で通す。
そういうとこ、ありますよね(苦笑)

外国人教師の雇用条件に中国語ができるかどうかは
問われないし、直接法で教える方が学生の能力は
早く向上するため、むしろ中国語ができない方が
いいのでは?という考えもあります。

言葉の問題と、外国人教師と中国人教師の労働条件、
立場、環境の違いにより学校の会議などには外国人は参加不要で
必要事項はそれぞれの主任や副院長から伝えられることになっています。

外国人教師は自分が担当する授業さえしていればよく
中国人教師が授業以上に追われている会議、資料作成、聴講、教務による
審査、掃除などの雑用は一切しなくて良いです。

私の場合、日本語科に初めて外国人教師を招き入れた人、
そして私を採用して最初のいろいろな説明や世話をしてくれた
主任が、私の勤務2年目、しかも日本にいる間に
博士号取得のために職場を離れてしまったため

私の立場や環境、条件について理解している人が
1人もいない中で仕事をすることになってしまいました。

私自身中国の大学で働くのは初めてで
仕組みやルールが全然わからない中
中国人教師と私との仕事の線引きが曖昧になりました。

学科の会議に呼ばれて授業以外は学校にいない私は
急遽タクシーで向かった方がいいのか右往左往したり
外国人教師は提出しなくていい教案の提出を求められたり
主任とは約束済みだった授業時間の希望を無視されていたり

期末の仕事に関しても
本来外国人教師はしなくていいものに呼ばれたり。

私は日本人的感覚で
主任が去るときにきちんと引き継ぎをしているだろう、
と思っていたのが中国人にはどうやら「引き継ぎ」という
習慣がないらしかったのです。

前任と約束していたことが今の担当者が理解していない。
知らない。

だから譲れないことは私はその都度今の担当者に伝えてきました。

外国人教師は期末は自分が担当する授業の
試験の採点と成績提出が終われば休みに入っていいはずですが、
アメリカ人教師がもうバカンスに出発したそのとき
私はまだ採点チェックの仕事に呼ばれました。

え?これって外国人教師は参加しなくていい仕事なんじゃ、、
と思いましたが、中国人の先生たちが仕事に追われている様子を
見ていたので、助ける意味で文句を言わずに参加しました。

だけど今学期も、アメリカ人のある教師は
クリスマス前にもう帰国する予定を組みました。

私はその時期、まだ実習授業があるし、
試験の採点だってその頃にするはず。

期間中の仕事が1つ増えるくらいなら
別に文句はないけれど夏休みや冬休みの期間が違うのは
同じ給料、同じ待遇でやっている立場としては
やっぱり納得できない。

だからこの点は、きちんと話をしようと思っています。

このように、白人主義や西洋崇拝、
英語偏重の傾向は中国にも確かに存在します。

アメリカ人と日本人では、現地の人々の対応が違う。

歴史の問題や文化の違いからある程度は仕方ないとはいえ、
仕事上の理不尽はおそらくすぐに文句や意見をいう
アメリカ人に対して
不満があっても黙って従う人が多い日本人の特徴も
あってのことのような気がします。

文句を言ってもなかなか体制を変えようとしない
保守的な日本とは違い、
言えば割とすぐに変えてくれるのが中国。

言わなきゃ損。

中国で泣き寝入りをする必要はなし。

不満を口に出して言えない性格の人には
中国(海外)で働くのは向いていないかもしれません。

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