国際人材の考え方とは。パート2:未開の地で出会った国際的視野を持つ人

中国生活
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外国人との接触が多い沿岸部と接触がほぼない内陸に住んで 感じたこと

Part2:未開の地で出会った国際的視野を持つ人

中国では「ママ友」という概念がないらしく日本のように頑張って早くママ友を作らなきゃ!という考えはないらしいです。

中国人というのは人口が多すぎるからか基本的に「他人に興味がない」
これは広州で夫と暮らしていた時にも感じたことでした。

夫はだいぶクレイジーな人だったので、日本ではどう隠れても目立ってしまい、それが嫌だと言っていたのでこの中国人の興味のなさがかえって気楽だと話していたくらいです。

確かに、日本のようにじろじろ他人を見る人はあまりいないし人は人、自分は自分という感じで
たくましく生きているという印象があります。

他人に興味がないから初対面からあれこれ聞いてきたりもしない。そしてその特徴は南方より北方の方が顕著で強くなります。

これは地球規模で言えることだと思いますが、北の人は無口で警戒心が強い。南の人はおしゃべりで開放的。
北はラトビアから南はマレーシアまで暮らしたことのある私もそう思うのだから間違いないでしょう。

だからママ友ができるまでにも非常に時間がかかりました。

日本の子ども園にも1年半ほど通わせましたが日本では2ヶ月程度でママ友と呼べる人が2人ほどできました。週末も一緒に遊び行くような関係のことです。

中国では最初の4ヶ月は送迎時に言葉を交わすママが2人いただけです。

1年日本にいてまた中国に戻ってから3ヶ月後、子ども同士が仲良しになっていたあるママが、園のイベントの時に話しかけてくれて家まで車で送ってくれて、そこから仲良くなりました。

私は、人見知りしないタチで、初対面でガンガン自分から話しかけるタイプなのですが、中国では自分から保護者に話しかけないことにしていました。

それは、誰が日本に好意的なのか誰が外国に興味があるのか、あるいは偏見や差別心がないのか全く分からないので無駄に傷つきたくないという思いもありました。

みんな私が日本人だと知っているのだから興味があればあっちから話しかけてくれるだろう。
異国の地で奮闘している人に声をかけてくれる人こそが心が善良で優しい人だからそれを待とう。そんな気持ちでした。

そしてようやく、そんな人が現れたのです。そのママ友はお兄さんがニュージーランドに
住んでいるらしく自分自身は外国に行ったことがないけれど外国に対して親近感を持っているということでした。

コロナじゃなければ日本にも行く予定だったと。そういう考えの人だから子どもも外国人に対して偏見や警戒心がなく言葉がスラスラ出てくるとは言えない娘と仲良しになってくれたのだと思います。

親が外国に対して警戒心や偏見を持っている場合、その子どもも同様になります。
幼児の場合は自分で世界を知ることはできないのだから親や祖父母の考えがそのままその子の考えになります。

幼稚園の近くの店の前で小学校低学年くらいの男の子と娘と同じ幼稚園の女の子が歩いていて私たちとすれ違う時にその男の子が「小日本」(シャオリーべん)と言ったことがありました。この言葉は日本を侮辱する言葉で2013年の反日モードの時によく聞いた言葉です。

8歳くらいの子がそれを言うならその親か祖父母が言ったに違いありません。

そんな人もいるから私は自分から話しかけないのでした。

対照的に仲良しになったママは外国に対しても、日本に対しても全く偏見や先入観がなく日本のアニメが好きで娘の友達のお兄ちゃんの10歳の子も日本の漫画のファンだと言ってくれました。

彼女は私に「少し話したらあなたが善良な人だって分かる。誰に対してもフレンドリーで偏見や警戒心がないし、絶対にいい人だって思った。」と言ってくれました。

彼女は私を「日本人」「外国人」として見たのではなく1人の「人間」としてその人間性を見て1人の「母親」として異国の地でしかもシングルマザーで頑張っているところを尊敬すると言ってくれました。

私は子供の頃から国際経験がとても豊富なのと水瓶座特有の博愛精神が旺盛なので偏見や差別が理解できないくらい自分の中に「ない」のですが、このママは外国に行ったことさえなくこの内陸の未開の地で生まれ育ったにもかかわらずそのような懐の広い考えを持っている貴重な人です。

このような人と仲良くなれたことは本当に嬉しく、休みに子連れで一緒に遊べる家族、困った時に子どもを預かってくれる人ができたことは外国で1人仕事と育児をする私の大きな助けになっています。

反対に、偏見と差別で最初から接してくる人も残念ながらよくいます。

次回そのような残念な人々について書きたいと思います。

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