中国の大学では、外国人教師は基本的に授業だけすれば良いです。
中国人教師は会議や研修、勉強会、掃除などの雑用が多く、
うちの大学の場合は授業がなくても朝8時半から夜5時半(冬時間)
まで職員室にいることを求められています。
外国人は用がなければ授業の時だけ来て、終われば直帰で
問題ありません。
1週間の担当コマ数は12コマから16コマの大学が多いようですが、
うちの大学は日本語科が比較的新しく、しかも田舎で学生も
少ないので、当然ながら授業数も少ないです。
日本語科の学生は1学年1クラスだけで、
1クラスの人数は23人から36人。
教師は現在中国人教師5名、外国人教師は私1人。
前学期は授業数が多く、週10コマ。
1コマは45分で、2コマで1回なので90分。
1年生から4年生まで担当して、
1年の発音と3年の聴解、4年のビジネス日本語に
加え、文化体験授業という教科書のない、何をするか
毎回自分で考えて準備しないといけない授業が
週に2回もあったので、ちょっと大変でした。
さらに学期末には実習コースがあり、
2週間で16コマ集中講義を担当しました。
そして三月からの今学期。
4年生の授業がなくなり、担当は1年の会話と
2年の作文だけになりました。
週に4コマ。この3年間で一番少ない。
1週間に2日。1日90分だけ働く。
週3時間労働。
シングルマザーにあるまじき仕事量(笑)
いやもちろん教師の仕事は授業時間以外のものが
多いです。授業準備と宿題の添削など。
それでも今学期担当している授業はもう3年目の
授業なので、すでに準備してあるものを手直しする
程度で、準備は大体1つの授業につき
1週間に1時間くらいで終わります。
宿題の添削も2つの授業分合わせて4時間もあれば
できます。
合わせても1週間9時間。
そして給料は月給固定。
ありがたいよね〜!
もう少ししたら日本語サロンの活動を
月に1、2回はしようと考えているし
4月からはスピーチコンテストの指導と
審査もお願いされているので
今より学校に行く時間は増えるけれど
それでも全然しんどくないことばかり。
むしろ楽しみ。
本当に中国に来て良かった。
中国人教師の中には、そんな外国人教師の
待遇に対して不公平だと不満を持つ人も
いるようだけど(校長からも聞いた話)
この待遇は、外国に住む勇気と行動力、
そして語学力あってこそ得られたものです。
不公平だという人にはこう言いたい。
「悔しかったら1人で海外で働いてみれば?
そんな勇気もないくせに文句いうんじゃないよ。」
仕事は楽でも、環境的には楽じゃないよ。
身内もいない、最初は友人もいない。
言葉も違うし文化も違う。
食べ物も水も違うから体調を崩すこともある。
買い物1つやり方が分からなくて戸惑うことも
多い中で、困難にめげず、異質なものを排除せず
自ら積極的に適応して
助けが必要なときは素直に助けを求める謙虚さを
持ち、異文化を取り込む寛容さをもち、
時には排他的な人や保守的な人の攻撃にも耐える。
そんな強靭な精神力と引き換えに
得ている待遇だと、私は思います。