6月1日早朝に東京・千代田区の靖国神社の石柱に赤いスプレーで「Toilet」(トイレ)と落書きされているのが見つかりました。石柱に落書きと放尿をした中国人本人が中国のSNSに犯行の一部始終を動画投稿しており、犯行時刻は5月31日の夜10時ごろ、6月1日にはすでに中国に帰国していたとされています。
この件について日本では怒りの声が大きく広がりましたが、中国側もコメントを出しましたのでこの記事では中国側の意見、反応をまとめていきます。
靖国神社 放尿と落書きの様子一部始終【動画】
靖国神社に放尿し、スプレーで落書きした中国人は、動画を中国のSNSで拡散している
日本の神社や戦没者慰霊碑などがオープンな環境にあり、人々の善意に沿った環境を逆手に取った卑劣なやり方である
日本政府はこの人物を即時特定し、懲役10年かつ罰金500万円にすべし
— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) June 1, 2024
犯人は中国SNSで”铁头“(鉄頭)と名乗る。本名”董光明” 中国で逮捕歴あり!
中国人によって本名等特定され、公開されています。
Xより
37歳
未婚
上海在住
靖国神社に放尿、落書き容疑者の中国人・董光明は、2019年6月から2020年3月の間に、宝くじや仮想通貨の代行購入という手口で詐欺をやったから、逮捕された時に刑務所の写真です。
日本出入国管理局がよくも数回入獄の前科者中国人を入国させた。 pic.twitter.com/aXMyyy9INn
— 東雲くによし(Shinonome Kuniyoshi) (@sonkoubun) June 2, 2024
中国語のプロフィールにも賭博関連の犯罪歴ありと記載されています。
また、彼は今年2月にライブ配信中に自ら売春していたことを暴露したことで、中国国内の全プラットフォームでアカウント停止になっていた過去があると書かれています。
中国国内では「強い人だ!」「勇者!」などと英雄視
このような経歴の董光明ですが、中国国内では否定的な意見ばかりではありません。
彼は6月1日中に”無事”中国に帰国したとされています。その動画がこちらですが、この動画についている中国人のコメントは
「日本の靖国神社を”トイレ”に変えた勇者鉄頭、動画公開:すでに無事に帰国しました!みなさん安心してください。勇者に敬礼!」
と書いてあります。
将日本靖国神社变成“神厕”的勇士铁头,发视频宣布:目前已平安归国!各位可以放心了。
向勇士致敬! pic.twitter.com/1UBVD9R0Fz
— 「米🔞国糗事」 (@USA_Silly) June 3, 2024
まず、私個人の態度として:靖国神社での放尿行為は支持しないが反対もしない。
次に、これらのオーバーに嘆き悲しむような態度を非常に軽蔑する。
「大変なことになった」と騒いでるけど、何が大変なのか?
日本は中国に戦争を仕掛けるのか?
1人の一般の中国人が怒りの感情を表現しただけだろう?
西洋人が《コーラン》を燃やしたら君たちは反対するのか?
《コーラン》が燃やされてもそれも言論の自由なんだろ?
靖国神社に放尿したらなぜ言論の自由にならないの?
他国の宗教施設に落書きや放尿をするのが「言論の自由」と言う主張です。
もちろん、中国人の中にもこのような行為を「恥ずべき行為」「中国の恥を世界に晒した」「こいつは靖国神社が日本人にとって何を意味するかわかってない」「他国の文化財を傷つけたら相応の罰を受けるべき」などと言った理性的なコメントも多く見られます。
しかし靖国神社の存在自体が中国人の民族感情を傷つけているのだという国を挙げての見解が大前提にあるため、このような行為をただ否定できないと言う考えの人が多いです。
中国政府の見解「日本は侵略の歴史を反省すべき」
外交部回应中国博主称涂鸦靖国神社:“我注意到有关报道,我想强调的是靖国神社是日本军国主义对外发动侵略战争的精神工具和象征,日方应当切实信守正视并反省侵略历史的表态和承诺,以实际行动取信于亚洲邻国和国际社会。同时我也希望再次提醒在外国的中国公民遵守当地的法律法规理性的表达诉求。” pic.twitter.com/yU5b7fFDjO
— 一颗小土豆 (@zG6ZQvrpp146413) June 3, 2024
この件について、中国外務省もコメントを出しました。
「関連報道について、私が強調したいのは、靖国神社は日本軍国主義が仕掛けた対外侵略戦争の精神的な道具であり象徴であります。日本は忠実に向き合い、侵略の歴史を反省する態度と承認を見せるべきであり、実際の行動をもってアジアの隣国と国際社会の信頼を勝ち取るべきです。同時に外国において、中国国民には現地の法律法規を遵守し、理性的に訴えを表現するよう再度注意を促したいと思います。」
中国政府の公式見解は「日本が侵略の歴史を認めて反省しないから起こったことだろうが」ということですね。
中国政府はこれまでも総理などの政府関係者が靖国神社を参拝するたびに批判してきました。
日本国のために命を捧げた戦死者を祀る靖国神社は、中国や韓国から見れば侵略の犯罪者を祀っている神社ですが、「立場の違い」として受け入れないのが中韓です。
公共施設に落書きをした董光明の行為は「言論の自由」ではなく「犯罪行為」で日本の警察は「器物損壊の疑い」で追跡していたようですが、すでに中国に帰国してしまった可能性が高いです。
彼は、また何かやるなどと言っているそうです。彼をまた入国させたりするのでしょうか?
日本政府の出方を注視したいですね。