コロナの制限が開放されて世界の旅行が復活した2023年から日本国内でもトコジラミの相談が相次いでいます。「アースジェット」などを展開するアース製薬によると、2023年はトコジラミ関連で975件もの相談が寄せられ、22年の313件からは3倍超になっているそうです。この記事では主に旅行に行く際のトコジラミの見つけ方と対策をまとめます。
トコジラミ発生報告のある場所を探せる「トコジラミマップ」
(マップに掲載されている宿泊施設の一例)
このマップでは右側に発生報告がされた宿泊施設一覧が出てます。すでに駆除されている場合もあると思うので、泊まりたい場合は事前に問い合わせるか対策グッズを持っていくことをオススメします。
日本だけでなく、世界中探せます。
トコジラミの居場所:暗い場所、ベッド、床、壁の隙間
成虫は4.5~5.0mm
トコジラミは5mmほどの小さな平べったい虫で、暗い場所を好みます。宿泊施設に着いたらまず探すべきは、ベッド、床、壁の隙間!
特にベッドは気になる人は入念に探し、シーツに黒っぽいシミがないかも確認しましょう。(シミは痕跡の可能性あり)
トコジラミの生息時期:暑い季節と場所は特に注意!
トコジラミは暖かい場所を好み、25℃以上の場所によく生息しています。日本では6月〜9月が最も多く見られる季節とのことなので特に注意すべきは夏です!または南国に旅行に行く際には注意しましょう。
ただし冬でも基本的に室内は暖房で25度程度にはなっている場合が多いので、冬にも生息が確認される場合もあります。
日常のトコジラミ対策
3月12日追記:
先日宇都宮線車内で座席にトコジラミが発見されました。
妻が帰りの電車のシートにトコジラミが居るのを発見してからガラガラだけど怖くて2人して立って帰ってる🚃💨
イベントで疲れてるのに…💧 pic.twitter.com/2f424SD6AP— ひろ☆くま (@PrectiveGallery) March 10, 2024
旅行に行かなくても日本国内の通勤通学や普段の外出でトコジラミに遭遇する確率が高くなってきています。これから暖かくなるとさらに数が増えることが予想されますので、特に公共交通手段を利用される方は、普段の外出時から虫除け対策が必要になります。
公共交通に乗車する際は肌の露出の少ない服を着る
普段できる対策として、トコジラミに噛まれることを避けるため、肌の露出はできるだけ少なくした方が良さそうです。夏も長袖長ズボンが安心です。紫外線対策用の薄手のものを準備しておくといいかもしれません。
アース製薬虫除けスプレー「サラテクト」
アース製薬によると、虫除けスプレー「サラテクト」が有効とのことです。ビジュアルも制汗剤のようなこちらが人気です。
お出かけ前に全身にくまなくスプレーしておけば対策になるかもしれません。
バッグに虫除けシートを入れておけばいざという時も安心です。
旅行のトコジラミ対策
暑い季節には持っていきたいトラベルシーツ
トラベルシーツはアウトドアや登山、車中泊、衛生的に心配な宿泊施設などで寝る時にシーツとして使うものです。主に抗菌防ダニ素材を使用していて、トコジラミ対策にも使えます。重さも軽いものなら120g程度、コンパクトに丸めてカバンに入れて持っていけるので、暑い季節や南国、衛生的に心配な場所に旅行に行く際にはあると安心なトラベルグッズです。
こちらは「世界一周トラベラーわかば」さん愛用のシルク素材です。
イスカ(ISUKA) シルクシーツ レクタ ネイビーブルー 212121
この商品はアマゾンで現在品切れでなっています。
他にシルクのトラベルシートはこちら
部屋の電気をつけたまま寝る
トコジラミは暗いところで活発になるため、電気をつけていると出てくることはほぼないそうです。トコジラミがいそうな場所では電気をつけたまま、アイマスクで寝るのもいいかもしれません。
スーツケースやカバンを開けたまま床に置いておかない
トコジラミは床や壁の隙間に潜んでいることが多く、スーツケースやカバンなどを開けたまま床に置いていると知らない間に荷物の中に紛れ込んでしまう可能性があります。
そうして自宅に連れて帰ってきてしまうことになるので、荷物は椅子や台の上に載せる、外出する時は閉めておくなどの対策をしましょう。
できるだけ肌の露出の少ない服で寝る
寝ている間に噛まれないようにできるだけ肌の露出の少ない格好で寝るのもできる対策の1つです。赤ちゃんや子どもも長袖の服を着せて守ってあげましょう。
見つけた場合は熱湯で処分
トコジラミを見つけた場合、殺虫剤などがあればそれを噴射するのも手ですが、旅行に殺虫剤を持っていくのもなんだかな、という感じですし、ホテルなどに置いてなければ熱湯で対処するのがいいようです。
トコジラミは熱に弱いため、80度以上のお湯に5分つけるなどが有効です。ヘアアイロンなどを使うのも手です。