羽田JAL機炎上からの全員脱出に海外の反応「日本人だからこそできた奇跡!」

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2日夕方、日本航空(JAL)516便と海上保安庁の航空機とが滑走路上で衝突炎上した件で、JAL機の乗員乗客379人が全員脱出できたことに対し、海外から「奇跡だ」と称賛の声が相次いでいます。

海外メディアからの称賛の声

イギリス
タイムズ紙「奇跡だとしか言いようがない。遅かったら死んでいたかもしれない」(乗客の声)ガーディアン紙「私たちは奇跡を目撃したと言わなければならない」(イギリス人元パイロット)テレグラフ 見出しに【奇跡の脱出】と書き、「私が見たものは、機内の全員を安全な場所へと誘導する、JALクルーのすばらしい働きです」と乗客だったイギリス人男性のX投稿を掲載。BBC「今回のケースでは、訓練が功を奏した。考える暇のない状況では、訓練してきたことを実行するしかない」(取材を受けた現役イギリス人パイロット)「脱出成功は”特殊な部類”であり、教科書通りの避難が行われた」(航空アナリスト)

ロイター通信「CAがいい仕事をしたに違いない。全員が降りられたのは奇跡だ」

シンガポール
チャンネルニュースアジア「私が言えるのは、ただ彼ら(乗客)が暗黙のうちに指示に従い、手荷物を持ち出そうとせず、ただ立ち上がって可能な限り早く降りたという事実だけだ。これは驚くべき脱出であり、奇跡的な脱出だ。荷物を置いて飛行機を降りるという基本的な規律による、奇跡の脱出だ」(航空専門サイト編集長)
アメリカ
ニューヨークタイムズ誌「「事故の映像では飛行機の窓から炎が立ち昇る様子が映り、全員が無事に脱出するのは不可能に思えた」「乗務員の反応速度は目を見張るものがあった。驚くべきだ」

       参照:Jcastニュース、朝日新聞デジタル

SNSに寄せられた海外からの称賛の声

大手メディアだけでなく、Xには海外の個人からも多くの称賛の声が投稿されています。

JALのクルーが衝突後、離陸前に見る安全対策ビデオそのままに、乗客を完全に速やかに安全に避難させたのは驚くべきことだよ。

奇跡的に、367名の乗客と12名のクルー全員が生存した!
羽田空港とレスキューチームが素晴らしい仕事をした。

 

これは驚くべきことで、そして日本の秩序と文化をよく表している。このJAL機は羽田空港で着陸する際に海保機と衝突し炎に包まれた。みんな心配しながらも規則正しい避難のためにクルーの指示に従っている。

もし379人のアメリカ人が乗っていたならどうだったかな?みんな指示に従った?それとも荷物を取ったり、SNSに投稿するために立ち止まったりしたんじゃない?

炎上する飛行機から379人全員が脱出するのが奇跡だと言われる理由

このような海外からの声を聞くと、航空機が衝突などをして炎上している場合に、乗員乗客全員を無事に避難させるのは相当難しいことのようです。おそらく世界では過去に似たような事故で亡くなられた方が大勢いるのでしょう。

日本人だからこそできたと言われる全員脱出成功した要因

1、機長の行動

JAL機の機長は「海保の機体は視認できていなかった」「着陸後すぐに衝撃があったため右に寄って停止した。停止する時点では炎上は確認できていなかった」→CAからの報告で火災を知る→エンジンを止める。→通常機長がコックピットからインターホンや機内放送を使って指示するが、事故時点で使えない状態になっていたため、前方のCAに口頭で指示を出した。

乗客乗員が全員脱出した後、機長は一列一列逃げ遅れた乗客がいないか確認し、着陸から約18分後に最後に脱出した。

他国では:2014年、韓国で船が衝突沈没した時に船長が真っ先に逃げたことを思い出します。

2、CAの冷静で迅速な判断と行動
前方のCAは機長から口頭で脱出指示を受けたとのことだが、後方のCAは指示が回ってくる前に機内に煙が充満してきたため、窓越しに外を確認し、火災がなく、脱出シュートを展開する余裕もあった非常ドアを選び、開けた。お客様を外にご案内する際も、煙が充満しているため「床を這ってください!」「姿勢を低くしてください!」と繰り返し注意喚起し、乗客の安全を確保できたと思われる。

肺に突き刺さるような煙が充満している中(乗客の言葉)、声を張り上げ続けるのは苦しかったと思うが、プロ意識が優先されている。

他国では:中国でエスカレーターの足場が抜け、客が引きずり込まれる事故の映像を見ましたが、目の前にいたデパートの店員は一瞬手を差し出したものの、1秒でその手を引っ込め、ただ見ていました。

3、パニックにならずクルーの指示に従った乗客
機内には8人の乳幼児もおり、泣く赤ちゃんや「早く出してください」と叫ぶ子どもの声も確認されているが、大人たちは概ね落ち着いていた。動画を見る限り立ち上がって勝手なことをする乗客はおらず、クルーに怒号を浴びせるような声も聞こえない。

さらに別の動画では乗客同士が「大丈夫だから」「落ち着いて」と声かけをする様子も録音されている。

4、日本人の秩序を守る国民性と緊急時に落ち着いていられる高い精神性の賜物

今回の事故機は日本の国内線ということで、クルー、そして乗客も大半が日本人でした。乗客の中に12名のオーストラリア人、14名の香港人、その他スウェーデンなど外国人もいましたが、大半は日本人だったようです。

そして外国の方から「日本人だからこそできた行動」と称賛する声が多く上がっています。

日本人が乗客の大半を占めるフライトでしかこれほどの高い生存率は見ることができない。多くの国の人々は手荷物を取るためにケンカしたりバカな真似をしたりするだろう。

また、中国人からはSNSでクルーの指示を待って従った乗客の行動を逆に非難するような声も見られます。

 

外国人はバカだから専門家に挑戦しないでプロを信用する、だからこそ命令に従い指示を聞く。
中国人はなんて賢いだろう、あなたがこうしろと言う時彼はとっくに頭を12周回転させてる。プロに何回騙されたか知らないのか、今回もまだ私を騙すつもり?

明らかに機内からは「早く出してください」「開ければいいじゃないですか」という子どもの声しか聞こえない。この子供が言うことが正しいと思う、早くドアを開けてみんなを出せばいいじゃないか。大人は逆に災害時に指示を聞くことに慣れてしまっている。

中国人は指示を聞くのはバカ、自分で考えて行動するのが賢い、と言う考えの人が多いようですね。400人近い乗客がクルーの指示を聞かずに我先にと出口に向かったら、と想像するだけで大惨事ですが、中国人が大半を占めていたら恐らくそうなっていたでしょう。

脱出完了からわずか10分で大爆発。クルーと乗客の落ち着いた規律正しい行動が命を救った。

このように機長とCA、乗客がみな落ち着いて規範通りに避難を進めたことが、着陸から8分で乗客は全員脱出、最後の機長も18分で無事脱出という奇跡の結果をもたらしたのだと思われます。

全員脱出してからわずか10分で当該機は大爆発したとのことなので、まさに危機一髪、乗客の誰かが荷物を取りたいとごねたり、パニックで気絶したり、押し合って怪我をしたりしたなら、あるいはCAが冷静な判断を欠いて炎迫る場所のドアを開けてしまったりしていたら、大惨事になっていたかもしれません。

昔のアメリカ映画に『HERO』という飛行機事故がテーマの映画があり、私は大学時代にそれの演劇をしたことがあるのですが、飛行機という密閉空間で火災が起きた場合の機内のパニックが描かれています。

このような恐ろしい状況の中で全員が冷静を保ったことは、本当に称賛に値します。

日本人の災害時の冷静さと秩序正しさは東日本大震災の時にも海外から絶賛されました。私たち日本人は世界が驚く高い精神性に誇りを持っていいと思います。

同時に、キャビンクルーの日頃の訓練と強い精神、プロ意識、そして今回の乗客たちの落ち着いた規律正しい行動に敬意を表します!

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